日赤病院の池上先生とともに

こんばんは!今日は日本赤十字社和歌山医療センター呼吸器内科副部長である池上達義先生にインタビューをさせて頂きました。遅い時間帯にお邪魔させて頂いたにも関わらず、快く質問に答えて頂きました。さらに、ワヘルス主催の禁煙イベントにも日程が合えば講師として参加するとおっしゃって下さって、非常に禁煙に関して熱心な方だと感じました。そのような池上先生との対談を抜粋して要約し、以下に載せます!

 

 

濱田:禁煙外来がどのように行われるかついて教えていただきたいです。

 

池上先生:まず、要件([参照]へ)を満たせば禁煙治療は保険で行えます。禁煙治療は主に薬物療法とカウンセリングを用いて治療を行います。そもそも、タバコがやめられないのはニコチン依存と心理的依存が原因です。ニコチン依存に対しては薬物療法が非常に有効であり、基本は薬の処方を行います。心理的依存に対しては認知行動療法を応用したカウンセリングが中心になってきます。カウンセリングの中では、タバコを吸いたいと感じたときにどうするかといった対処法を患者さんと話し合い、その方が実行可能な方法を選んでいきます。

[参照]「すぐ禁煙.jp」http://sugu-kinen.jp/treatment/about/

 

濱田:今まで禁煙外来で治療をしてきた方々の中で印象深い患者さんについてのお話を聞かせて頂きたいです。

 

池上先生:あるヘビースモーカーの患者さんは禁煙したいと思い、この禁煙外来に通うようになりました。薬を使って3か月間治療を行いましたが、1本も減りませんでした。次の年にまたやって来られました。この年は、勤務時間中はタバコを吸わないことを目標にして、達成されましたが、その反動で家でたくさん吸ってしまい結果的に全体の本数はそれほど減りませんでした。次の年もまたやって来られました。この年は、車の中でも吸わないことを目標にして、達成されました。この成功体験により、タバコも徐々に減っていきました。そして次の年、見事禁煙されました。これは禁煙を成功させるには諦めずに何度もチャレンジすることが大切だということと、禁煙のスキルはチャレンジするたびに上がってくるということをよく表してくださった患者さんとして印象に残っています。

 

濱田:最後に、禁煙外来について喫煙されている方に知ってもらいたいことはありますか。

 

池上先生:禁煙外来は喫煙を非難する場所ではないということです。喫煙されている方の中には医療機関で喫煙について咎められたことがある方も多いと思いますが、禁煙外来は喫煙されている方のためにあるものなので、非難するようなことはありません。むしろ歓迎しています。また、禁煙が成功しなかったからと言って罰を受けるようなところでもありません。禁煙というのは一回で成功しないのがほとんどです。繰り返し挑戦することで成功確率が上がっていくものなので、気軽に受診して頂ければよいと思います。さらに、禁煙による健康面以外のメリットについても知っていただきたいです。本人は気づきにくいタバコの臭いが消えたり、気持ちが前向きになったり、周りの人との関係が良くなったりと人それぞれいろいろなメリットを感じています。禁煙体験記はwebサイトやブログなどで見れるのでぜひ。

 

 

以上です。池上先生、貴重なお時間を割いて頂きありがとうございました。池上先生は和歌山の学校敷地内禁煙に尽力された方でもあり、本当に尊敬します。自分も先生のように自分の病院だけでなく、社会に対しても訴えかけるべきことは訴えかけることができるような先生になります。

 

 

【補足】
和歌山県教育委員会が学校の先生方の禁煙体験談を特集しています。
「やっぱり、やめてよかった。たばこ」
 
池上先生が監修された禁煙外来用のパンフレットです。
「やっぱり、やめてみるか。たばこ」

「むぎピース」にて

こんにちは!今日は障がい者の自立訓練や就労支援をなさっている「むぎピース」さんの管理者である江上さん(最後列右から2番目の方)にインタビューをさせて頂きました。江上さんはとっても明るい方で、常に笑顔を絶やさず話をしてくださいました。利用者の方々も皆さん気さくで、最前列の方は御自身の素晴らしい絵を披露して下さいました!

江上さんとの長時間の対談内容を抜粋し、要約して以下に記します。

 

濱田:この事業所の特徴を教えていただけませんか。

 

江上さん:うちの事業所には就労支援と自立訓練があります。就労支援の特徴は、利用者さんにいっぱい働いてもらうことを意図するというよりは、自分のペースで仕事をしてもらうことを心掛けていることです。自立訓練では、利用者さんが通所して施設で行う方法だけでなく、私たちが自ら在宅へ訪問して行う方法もとっています。何度も訪問を繰り返すことで、利用者さんに徐々に外へ出る不安感や恐怖感を無くしてもらい、自立して生活できるように支援します。なかには、何十年も在宅生活をされていた方が訪問での自立訓練を経て、通所するようになったこともありました。

 

濱田:最近の障がい者関連施設の傾向はありますか。

 

江上さん:去年の夏の相模原の事件をきっかけにいろいろと変わったと思います。あの事件の犯人が精神科に入院していたということもあり、以後、措置入院がより強化されるような方向に動いています。これは精神障がいの方がより閉じ込められるような方向に進んでしまうのではないかという心配を残しています。また、あの事件以降、福祉施設への防犯も強化されるようになり、地域に開かれた施設であることが少し難しくなってしまったという印象を受けます。

 

濱田:江上さんがなさっている仕事について一般の方々に知ってほしいことはありますか。

 

江上さん:障がいが比較的軽い人の中には、クリーニング屋や印刷の仕事などでバリバリ働かれている方がいます。また、障がいが比較的重い人であっても、ゆっくりではありますが掃除などの仕事をなさっている方がいます。まずは、障がいを持った方でも十分に働けるんだということを知っていただきたいです。次に、私たちの職業についてですが、確かに障がいが重い方々の生活の支援が大変に感じることはあります。しかし、彼らが初めできなかったことがちょっとできるようになったり、できることの中でも広がりができてきたりすることに喜びを感じることができます。人の成長を素直に喜べる、こういう世界もあるということを知っていただきたいですね。

 

濱田:最後に、今後こうしていきたいといった展望があれば教えていただきたいです。

 

江上さん:管理者という立場からすると、職員にあまり疲れさせず、利用者さんとともに楽しく活動できるような職場にしたいですね。

 

 

「むぎピース」の職員のみなさん、利用者のみなさん、貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。このような機会を設けて頂いた生協病院の方々もありがとうございました。一緒に見学した和医大生、同志がいて嬉しい、ありがとう。

「デイサービスセンター雅」にて

こんばんは!

今日は「デイサービスセンター雅」さんにお邪魔させて頂きました。写真右に写っていらっしゃるのが管理者の谷正義さんです。写真通りのとても気さくな方ですが、しっかりと自分の考えを持っていいらっしゃって、感心させられることばかりでした。そんな、4時間以上にものぼる谷さんとの対談の一部を抜粋して、要約して以下に記します!(語調は変えています)

 

 

濱田:こちらのデイサービスの特徴を教えていただけますか。

 

谷さん:うちのデイサービスの特徴は、あえてバリアフリーをせずに段差などを残したバリアアリーな民家で介護サービスを行っているところです。これは、うちでサービスを受けて、家に帰った後でもちゃんと在宅生活できるよう支援するために行っています。また、常に利用者さんを監視する体制でいるというよりは、不必要に干渉せず、自分の意思で自分で出来ることは自分で選んで過ごしていただけるように職員全体で心掛けながらケアに努めています。あと、Facebookなどで日々の活動内容を公開していることも特徴です。なかなか介護施設でこれを行っているところは少なく、公開することで施設の透明性を保証しています。もちろん、初回の面談や契約の際に、ご本人様やご家族様へ口頭や書面にて説明と同意を頂いた上でFacebookやLINE等でデイサービスセンター雅の様子を掲載を行なっています。ご本人様やご家族様は、もちろんですが、どなたでも、〝介護現場〟を気軽にご覧いただき、興味や関心を持って知っていただきたいんです。このやり方が結構、おかげさまで、人気です。


濱田:医療・福祉・介護について一般の方々に知ってもらいたいことはありますか。

 

谷さん:もっと、臆せずに気軽に何でも医師や看護師や医療福祉の従事者に聞いても良いということです。私自身、この仕事に就く前は医師や看護師や医療福祉の従事者に話しかけたり、質問するのは勇気のいることだったんですが、今は、案外話しかけてみると気さくに話して下さる方も多いと感じています。だから、例えば「こんなに薬出されたけど、本当にこの量が必要なのか?」や「うちのお父さんの認知症の症状がなかなか、改善されないんだけど何とかならないのか?」等、少しでも感じるようなことがあれば、出来ればお薬を処方された医師に聞くのがが一番良いですが、直接は聞きづらいと思いますので、その病院の看護師さんや薬剤師さんに聞いてみるのが良いと思います。それでも、思うような回答が得られない場合は、私に聞いてください。信頼出来る医師をご紹介しますよ。一人で悩まないでくださいね。と

 

濱田:以前、谷さんら職員が今流行の安倍首相とトランプ氏の会談を真似したり、利用者さんと変顔をしたりと楽しそうに笑っている写真をFacebookで拝見しました。また、他にもいろいろ楽しそうなレクリエーションをされていているようですが、なぜ色々と工夫をなさって楽しいことをするのでしょうか。

 

谷さん:単純にああいったことが好きということもありますが、介護の現場と一般の方々を繋ぎたいという思いがあります。楽しそうなことを介護の現場でやっているのを公開すると、いろんな方々に見ていただけます。そこで、介護は給料が安い・しんどい・大変といったネガティブな印象が少しでも払拭でき、ただでさえ人手不足の介護業界に少しでも夢や希望を持った働き手が増えれば良いなと思い、発信し続けています。もちろん、運営する側のそれに見合う環境作りは、大変ですが、ますます必要になってきます。

 

濱田:最後になりますが、今後の展望を教えていただきたいです。

 

谷さん:申し訳ないですが、将来の展望は無いです。というのも、皆さん将来のことを考えがちなところがあると思うのですが、私はそういうことを考えずに済むような、世の中にしたいと思っているからです。そして、なにより今をしっかり考えて生きていればそれがより良い将来につながっていくと思っています。そのために、私は、活動しています。

 

 

もっと深い話もしましたが、これ以上書いたら止まりませんのでここまでとさせて頂きます!別れ際にお土産まで頂き、本当にデイサービスセンター雅の職員の方々全員に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。